好いも甘いも噛み締めて

 

「なんでこんな所で待ってるの。」「なんかモヤモヤしちゃって。」「あー、帰りが遅くなったのはクレーマーに絡まれてたからだよ。」「そうじゃなくて……。」 7th☆LIVE 氷川紗夜 コスプレ衣装 画像1: 激安!! BanG Dream!(バンドリ) 7th☆LIVE Roselia 氷川 紗夜 コスプレ衣装 (1) そんな可愛い恋人に甘えられている紗夜は内心とても満たされているのだが、その表情は何かを思案しているようだった。彩の肩に顎を乗せ、視線を彩の口元へと向けている。正確にはがじがじと親指の付け根辺りを噛みつかれている自分の左手にだが。もう紗夜と彩は付き合ってから一年近く経つ。深くなった関係、さらに一年という月日は、今まででは気づかなかったことも見えてくる。彩の噛み癖もその一つだった。初めてその癖が現れたのは二人の関係が変わって半年程経った頃。「さーよちゃん」「っと……もう、急に抱きつくと危ないですよ」「えへへ」いつものように部屋に入ってすぐに抱き着いてきた恋人を受け止め、ぽんぽんと背中を叩く。一応注意をしてはいるが、表情は綻んでいてもはや形式上のものでしかない。紗夜だって恋人に抱きつかれて嬉しくないはずがないのだ。『つい最近までは手を繋ぐことすら恥ずかしがっていたのに、人は変わるものね』なんて感慨にふけっていた紗夜の首に、突如硬いものと生暖かい呼気がぶつかる感触。何が起きたかなんてすぐには理解できなくて、ただただ混乱してしまった。腕の中の彩を突き飛ばすようなことはなかったが、 ノーブル・ローズ/2周年 氷川紗夜 コスプレ衣装初めての感覚に肩をびくりと震わせた。噛みつかれたと気づいたのは沈んだ彩の表情を見た後だった。「ご、ごめん紗夜ちゃん!い、嫌だったよね……」彩にも動揺が伝わってしまったのだろう、彼女は直ぐに離れると目の端に涙を堪えて謝ってくる。

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