後ろを振り返るとそこにはアリサとタエの姿があった

 「ピッピ、Hey-day! 上原 ひまり コス衣装

​​​​​​​ゆびをふる!」ピッピは小さな指を振り始めた。ゆびをふるはランダムで技を出す事ができる。これでじめん、くさタイプの技を出せれば一気に優位に立てる。ピッピは振る指をピタッと止め、技を発動させる。すると、ピッピの周りから鋭い葉が飛んでいく。鋭い葉がランターンを貫いた。ランターンはそのまま大きく仰け反りひっくり返る。どうやらゆびをふるで放たれたリーフストームがかなり効いたようだ。「カスミ、ゲットだ!」サトシの言葉にバトルに集中していたカスミがビクリと驚き、思わず数ミリジャンプしてしまう。カスミはサトシの方に1度振り向く。するとサトシがにっこりとサムズアップしている事がわかった。カスミは頷くと空のモンスターボールを取り出す。カスミはランターンに向けてボールに振り下ろすように思いっきり投げる。無抵抗のランターンにボールが当たり、ボールの中に吸い込まれていく。ボールはゆっくりと小刻みに回転をする。さっきまでの和やかな空気から緊迫した空気へと変わった。ボールが1回動くたびに息を飲む。ゆっくりとボールが動き、この時間がものすごく長く感じる。3回ボールが動くと、カチッとボールを閉めるような音が鳴る。その音を聞いてみんなが時が止まったように動かなくなる。そして数秒後、カスミが両手を上げ高く飛び上がり。「ヤッター!」「やったな、カスミ!ゲット成功だ!」サトシがカスミに近づきハイタッチをする。他のみんなもカスミに近づき。「おめでとうカスミ!」「ランターンのゲット……なんて儚い……」「おめでとうカスミちゃん」「さすがトヤマさんだね」ココロ達の絶賛の言葉に頬を赤らめ照れくさそうに頬をかく。するとカスミは背中を叩かれたような痛みを感じた。後ろを振り返るとそこにはアリサとタエの姿があった。どうやらアリサが背中を叩いたらしい。そんなアリサは口を開き。「やったな、カスミ!」「すごいHey-day! 青葉モカ コス衣装よカスミ!」絶賛の嵐の中、カスミはアリサとタエに退いてもらいランターンが入っているモンスターボールを取りに行く。ランターンの入ったボールをゆっくりと取り、急いでポケモンセンターへと向かった。モンスターボールに入っていてもダメージは回復する訳ではない。なのでカスミは小走りで一番近くのポケモンセンターへ向かうのだった

コメント