闇夜の住宅街。
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月明かりと街灯に照らされた路地を駆ける影が二つ。 前を走る影が地面を強く蹴り、道の傍らのガードレールを足場に高く跳躍した。跳んだ先にあったのは近くの塀の上。更にその塀を踏み台にして、建物の凹凸を利用しながらあっという間に建物の屋根まで辿り着き、屋根から隣の建物の屋上まで飛び移った。(ここまでは追ってこれないかな?)飛び移ってきた道を振り返り、橙色の髪を夜風になびかせながら数秒前に自分がいた路地を見下ろすのは巨大マフィア「弦巻ファミリー」の内部独立組織「ハロー、ハッピーワールド」の幹部、北沢はぐみ。現在、彼女は逃走中である。はぐみは海上の客船で百人を超えるマフィアの戦闘員を仲間と二人だけで殲滅したことがある手練れだが、今はたった一人を相手に逃げに徹していた。 事態は数分前に遡る。はぐみは美咲からの指令でとある一軒の家に忍び込んでいた。目的は先日から行方が分からなくなった、あかりという名の「ハロー、ハッピーワールド」関係者の少女の居場所について、情報を得ることである。ハロハピに従事している黒服の調べでは、この家の主は探偵事務所を経営している双子の姉妹で、ある日二人は件の少女を偶然発見して保護していたそうだ。姉妹は数日間あかりの面倒を見た後に別の誰かに預けたらしいのだが、問題はどこの誰があかりを預かっているかということだ。弦巻家の力で公的機関に圧力を二重の虹 花園たえ コスプレ衣装かけて彼女の行方を探しても、一切の情報が出てこなかった。少女は再び、闇の世界へと姿を消してしまったのだ。今回はぐみが引き受けた任務内容は、家主からあかりの情報を引き出すこと。手段及び、その生死は問われてはいない。本来ならこの手の任務は尋問に向いている仲間が担当することが多く、得意な分野が戦闘に特化しているはぐみの専門ではない。しかし、はぐみはあかりのことを妹のように可愛がっていた。故に彼女は自ら美咲にこの任務に就くことを志願していた。
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