今や右肩の蝶 湊友希那 コスプレ衣装白鷺先輩はテレビで見ない日がない人気女優となっていた。今のあたしからじゃ想像も出来ないほどの忙しさだろう。それでも、この2人の友情は続いている。親友というやつだろう。あたしには親友がいないから、それがどういう存在でどれだけ有難いものかは分からないが。そもそも親友がいる人間は純粋で盲目なのだと思う。あたしは人間を100パーセント信用するなんてことは、きっとこれからも出来ない。何故なら、疑いの目を人間に対して持っているからだ。人間が裏切らない、見捨てないことはあり得ない。人間の心は容易く変わってしまう。それなのに、どうしたら他人を信じれるのだ、全てをさらけ出せるのだ。あたしには分からない。いや、分かりかけていた時期はあったのかもしれない。弦巻こころと関われていた時は。でも、死んだ。あの人以上の人間に、もう出会える気がしない。「今日はね、神社にも行ってきたの。それでね、お守り買っちゃった。ほら、美咲ちゃんにも。」花音さんは健康御守と刺繍されたお守りをあたしにくれた。あぁ、本当にこの人は幸せな人間だ。あたしとは別の意味で憐れな人間だ。お守りなんて下らない、安っぽい。「花音さんは神様がいるって思ってるんですか?」「……美咲ちゃんは神様を信じてないよね。」目を伏せて言う花音さんに「そりゃそうですよ。」とあたしは噛みつくように続ける。「神様なんているわけがない!右肩の蝶 氷川紗夜 コスプレ衣装神様がいるなら、なんでこころを最期笑顔で死なせなかったんですか? あれだけ笑顔を求めて大切にしていた人間に、なんで涙を流させて死なせたんですか? もし神様がいるなら厄介で残酷な奴ですよ! あんなに心が綺麗な人この世にいないのに、あんな終わり方、あり得ない。」
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