カーテンホロライブ 犬山たまき コスプレ衣装の隙間から入る明かりが先程よりも明るく私の顔を照らす。なんでこういう明かりってピンポイントで顔に直撃するんだろうか。眩しさに顔をしかめていると、頭上で目覚ましが鳴り出す。あぁ、もう起きる時間なのか。「あれ」目覚ましを止めて体を起こすと、ベッドに一人で置いていかれているのに気付く。リビングの方から色んな音が聞こえてくる。音を認識してから、匂いが私の元へと届く。お味噌汁のいい香りがしてきて私のお腹も目を覚ます。肌寒い部屋を抜けてリビングに向かうと、温かい空気と明るい部屋が私を向かい入れる。「おはようフブキ」「うん、おはよ」簡単な挨拶をして私は食卓テーブルに座る。ミオはぱたぱたと動きながら朝ご飯を作っている。やっぱりミオの作る朝ご飯は和食に限るなぁ。できた朝ご飯をミオが運んでくれて、向かいに座る。「いただきます」程よく眠気も覚めて、お味噌汁から口に含む。お味噌の深みとお出汁の味が良く出てて、体の芯から温まる。一口飲んでからお椀から口を離すと、自然と息が漏れる。ミオの焼いたお魚と一緒に白米を口に頬張ると、塩加減が口の中に広がって白米の甘さが際立つ。幸せを噛み締めて飲み込んで、その後にミオ特製の漬物を食べる。いい歯応えとぱりぽりという小気味よい音が食欲を満たす。美味しくて、美味しいだけじゃなくて、凄く幸せな気分になる。毎朝こんな朝ご飯食べれるなんて私は幸せだなぁ。「だらしない顔してるよフブキ」私の方に視線を向けないまま、ミオの鋭い言葉が刺さる。だって美味しいんだもん。少しだけ表情筋を引き締めて、そして改めて朝ご飯に向き合う。まぁ、うん。美味しくて幸せで、結局また私の頬は緩んでいくのだけど、ミオもその私の顔を見て呆れたように笑う。「そんな顔されるとウチ困るなぁ」「ミオのご飯が美味しいのが悪い、私悪くないもーん」最後の一口を食べ終えて、余韻に浸る。あぁなんてホロライブ5期生 獅白ぼたん コス衣至福な一時だったのだろうか。ミオがいつの間にか淹れてくれていたお茶を楽しみながら一息吐くと「そんなに表情ゆるゆるになるなら、今度からはもう少し美味しくしないようにしようかなぁ」なんて意地悪な声が聞こえる。「そんな事しないって信じてるし、ミオのことだからそんないい加減な事できないでしょ」私の言葉にミオは「そうだねぇ」と笑いながら頷いて、お茶を一口飲んでいる。冷静に言葉を投げかけたように見えただろうか。ほんとは内心かなり焦っていたのに気付かれなかっただろうか。
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