「……Blu-ray 中須かすみ コス衣装ここどこかしら」高校一年生、初夏に差し掛かる頃。何度目かもわからない。学園内で迷子になった。近くの看板の表記は中庭。どこの中庭かわからないけど。だいたいこの学園は広すぎる。生徒数や学科の多さを考慮してもこれほど巨大な敷地が必要なのだろうか。狭い田舎から出てきた者のことを考えてほしい。とはいえ今日はもう寮へ帰るだけ。誰か呼んで助けてもらうのがベスト。しかしそんなことを頼める友人がいない。クラスメイトと仲良くないとまでは言わないが、こっちにきて気を張って生きてきたからかどうも人を頼るのが妙に苦手になってしまった。どうしたものか。……仕方ない、運良く地図を見つけるか知っている場所に出ることを期待して歩こう。勘には自信がある方だ。右に進む。すると。「すやぴ〜……」その声にびくりと身体を震わせた。声の主を探そうと辺りを見渡すと、誰かが寝ていた。木陰に隠れて、芝生に寝転がって。そろりと近づき顔を覗くとクラス内で見かける顔。名前は確か……近江彼方さん。覚えている。確か入学初日から先生に名前を読み間違えられていた。『このえ』ではなく『おうみ』と。近江と書いて『おうみ』と読むなんてその時初めて知った。日本語は難しい。いや、問題はそこじゃない。問題はなぜ近江さんがここで寝ているのかだ。話したことはない。けどクラスメイトである以上目には入る。近江さんは見る限り真面目な生徒で、授業中などに寝る姿は見たことない。確か成績も良かったような気がする。「うう、う〜ん……」近江さんが寝返りをうつ。その顔はふにゃふにゃとしているが驚くほど美しい。初めてしっかりと顔を認識したがモデルとしてもやっていけるのではないだろうかと思えるほどだ。しかし、ここで寝ている理由はともかく起こしてあげた方がいいかもしれない。日は長くなったが、こんなとこでいつまでも寝ていたら風邪をひくのは目に見えている。虹ヶ咲 エマ・ヴェルデ コス衣装それを無視できるほど私は冷たくない。「近江さん、起きて。風邪ひくわよ」「んん……」近江さんの身体を少し揺らす。起きない。「ちょっと、近江さん?」「ん……」近江さんの身体を揺らす。起きない。「近江さん!」近江さんに大声で呼びかけ強めに揺らす。すると返ってきたのは。「なに……うるさいなあ……」
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