いつものせつ菜ちゃんも可愛いけど、今日は一段と可愛くってときめいちゃうなぁ

 「私は虹ヶ咲 エマ・ヴェルデ コス衣装ね、せつ菜ちゃんと遊びに行けるのがすっごく楽しみで早く来ちゃったんだー」「、っ!」どうして私はくだらない嘘で誤魔化してしまったんだろう。侑さんはこんなにも自然に自分の気持ちを伝えてくれたというのに。私も素直な気持ちを言えばよかったかな。そしたら侑さんは喜んでくれたんだろうか。まだ会ったばかりの段階なのにもう反省会の材料ができてしまった。「それよりも今日のせつ菜ちゃんはいつもと雰囲気が違うね?」「...!どこか、おかしいしょうか...?」少しだけ緊張が走る。すべてはこの日のために準備してきたものを、一番見てほしかった人にいわば採点されるのだ。もちろん侑さん自身は採点するつもりなんて微塵もないのは確かだけど。それでも私からしてみると、放たれる言葉のすべてがそう感じとれてしまうのだから緊張するのは仕方のないことだった。「ううん!すっごく可愛いよ!」「ほ、本当ですか!?」「いつものせつ菜ちゃんも可愛いけど、今日は一段と可愛くってときめいちゃうなぁ」「~っ!ありがとうございます!」先ほど抱いた小さな後悔と緊張感は、侑さんの言葉一つで幸福感にすり替わってしまった。大好きな人に褒めてもらえただけで嬉しくなるのだから、頑張って着飾ってきて良かったと思える。待ち合わせイベントだけで既に可愛いと三回も言ってもらえたし、恋愛ゲームならこれでルート突入が確定してもいいようなぐらいの好感触、のはず。嬉しさに悶えてだらしなく緩みそうになった表情筋を、できるだけ崩さないようにと必死で耐える。「それじゃあ映画館に行こっか」「はいっ!」私たちは待ち合わせ場所の駅前を移動して、今日の目的地である近くの映画館へと向かった。日曜日という事もありチケット売り場の前は人で賑わっている。家族連れや友達や恋人と来ている人たち。その中でも自然と恋人同士で来ている人たちのことを意識してしまう。仲睦まじそうに何の映画を見るか相談していたり、ドリンクやフードを買っている様子が虹ヶ咲 上原 歩夢 コスプレ衣装目に入ってくる。そんな様を見ていると、私たちも周りの人から見れば恋人同士に見えてたら良いなぁ、なんてことを考えてしまう。付き合ってすらいないのにそんなことを考えては自然と頬が緩んでしまう。

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