1から10どころか100を学ぶ成長の早さ

 一週間前第3回ガールズバンド総選挙 チュチュ コスプレ衣装、八潮が倒れたあの日。今から行われる対バンライブで勝つために広町が提案した作戦はとても単純なことだった。『私も本気で練習して本気で演奏するから、みんな頑張って付いてきてねー』作戦でも無い、勝つためには普通の人にとっては当たり前のことだ。だが広町の口から出たその言葉が出たことに俺は心底驚愕した。"本気で練習して本気で演奏する"あれほど普通に拘り、本気を出すことを恐れていた広町がそう言ったのだ。広町自身にどんな心境の変化があったのかは分からないが、これは間違いなくいい変化であろう。だが俺は正直に言ってそれだけでRoseliaやRAISE A SUILENに勝てるとは到底思えなかった。そんなことをそれとなく広町に伝えたが、他に案なんてないですよね?と言われてしまえばこちらは黙るしかない。そんなガバガバな作戦で本番まで残り一週間を切ったわけだが、結論から言うと俺は広町の才能を舐めていたと言わざるを得なかった。1から10どころか100を学ぶ成長の早さ。既存の曲を完璧にするだけでなく、そこからアレンジを加えてさらに昇華させていく独創性。今まで天才と呼ばれる奴らは何人か見てきたが、こいつを見てると今まで天才だと思ってたアイツらは本当に天才だったのかという疑問すら抱いてしまった。八潮なんて練習再開1日目にして私の手には負えないとため息を吐いていたくらいだ。ちなみに八潮だが、あの日を境に桐ヶ谷、倉田の2人とめちゃくちゃ仲良くなった....と思う。それは喜ばしいことなのだが、あの日に何を話したのか聞いても何故か3人とも何も答えてくれないのだ。それに加えて何に感化されたのかは知らないが八潮までたまに俺に くっついてくるようになった。なんだか桐ヶ谷と仲良くなったことで悪い影響を受けている気がしてならない。特に八潮は桐ヶ谷達と違って高校生とは思えない立派なものをお持ちなので是非ともやめていただきたい。心臓に悪すぎる。二葉と広町の2人に何か知らないか聞いてみても"えっ、それ本当に言ってるんですか先生?ここまで来ると流石にブルーミングエール 大和 麻弥 コスプレ衣装ちょっと引きます......"とか"うーん、流石の広町もこれは擁護できませんねー"など容赦の無い言葉の刃が返ってきた。八潮が倒れてしまったことは自分の注意不足だとしっかり反省しつつも、世の中には知らない方がいいこともあるのだろうと自分に言い聞かせそれ以上追求するのはやめた。

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