白上フブキにじさんじ 弦月藤士郎 コスプレ衣装の真白い髪は人間達の返り血で赤黒く染まり、充血し過ぎた瞳もまた赤く染まった。 巨大な剣は、それに負けないくらいの巨大な大樹の幹の中で護られるようにして光輝く。長い年月をかけて成長した木は、その木1本だけで空を覆い尽くす程だ。大樹の根は縦横無尽に広がり、地中深く根差すものもあれば、大地を突き破り、地表に顔を出しているものもある。木の根元、巨大な剣の剣先付近から突き出た大樹の根に腰掛ける者がいた。両膝を開いて座り、その上に両肘をそれぞれ置いて腕をダラリと弛緩させてブラブラと遊ばせている。黒い狐の耳がピンと立ち、黒い髪の間から赤い瞳を覗かせ、目の前でかしこまる人間達を蔑むように見ている。「で、子供らを逃がしたと?」低くて冷徹な声、そこにはやはり侮蔑した感情を漂わせていた。「大変申し訳ありません……黒上様……」親友の大神ミオが死んでからこの世界にいる白上フブキは黒上フブキと名乗っていた。あの夜から、白上フブキは死んだのだと自分に言い聞かせるようにして名前を変えたのだ。はぁ、とため息をつき、落胆する黒上フブキに、更なる悲報が届いた。「ひ、羊を取り逃がしたとのことです……」先程、子供らを取り逃がした報を告げた者の後ろから言いづらそうに告げる男。その男に対して黒上フブキは言った。「あのさぁ、君らなんだったらできんの?子供達に関してはまぁ、只の資金集めだから良いとして、羊は、俺達の罪を洗い流すのに必要だって言ってんじゃん」冷徹な声が辺りを支配した。黒上フブキの静かな怒りが自分に向けられないよう祈る人間達は、小刻みに身体を震わせがら恐怖に耐えている。3期生 不知火フレア コスプレ衣装「ひ、羊に仲間ができたみたいで……」言い訳をした男を他の人間達はハッと息をのんで見やる。以前黒上フブキの命令に背いた男が言い訳をした際、その場で首を斬り落とされたことを皆がフラッシュバックさせた。
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