ミッシェル越しに見えるみんなの背中と、たくさんの人の笑った顔。

 きらきら必然のつながり 今井リサ コスプレ衣装と煌めくサイリウムの海も、その狭間に見える観客の笑顔も、身体の芯から湧き上がる高揚感も、全部。何もかもが眩しくて楽しくて、あたしはずっとこんな景色が続けばいいだなんてガラにもないことを本気で思っていたんだ。世界を笑顔に、だなんて、無謀過ぎるって思ってたはずのあんたの夢がさ、いつしかあたしの夢になって、みんなの夢になってた。本気でそう思ってたんだよ。キャラじゃないって分かってたけどさ、みんなで何でもやってみて、失敗して、また挑戦して。そんなのも悪くないって、あたしなりにだけど、本気で世界を笑顔に！　って、結構本気で頑張ってたんですよ。だけど本当はさ、それ以上にあたしはハロハピのみんなの……こころの笑顔が、何より一番大切だったんだ。誰にも言ってない、これはあたしのだけの秘密なんだけど。みんなの笑顔が大好きなあんたが聞いたら怒るかな？それとも笑うのかな。ミッシェル越しに見えるみんなの背中と、たくさんの人の笑った顔。その真ん中で一際きらきらと輝く楽しげなあんたの姿がさ、あたしは世界で一番大好きだったんだ。あの頃、どうしてあたしはそれを伝えられなかったんだろうね。きっと当たり前に一緒にいたから、言おうと一番の応援者 氷川紗夜 コスプレ衣装思えばいつだって言えるって思ってたんだろうね。それくらい、あたしたちはいつも一緒だったから。ねぇこころ、あのときあたしがちゃんと言葉にしていたら、あんたはどんな顏したかな。驚いた？　困った？　それとも、笑ってくれた？…………なんて、なかった過去のことを考えたって、返事なんてある訳ないのにね。ねぇこころ、目を綴じると今も焼き付いて離れないんだ、金色の残像が。あんたの、姿が―。