うんにゃ、渓流下りと旅館泊まりと海の家のラーメンと温泉。

 「かなた~ファミリーマート 兎田ぺこら コスプレ衣装  、泳ぐぞ~!」見渡す限りの砂浜、青い海に青い空。「かなた~、着替え終わってんだろさっさと泳ぐぞ~。」人が多いという訳でもなく、かと言って閑散としているという印象もなく。そして太陽が照り返していて砂浜が焼けそうなくらいにアッツアツだ。「おいかなた。」「ぐへぇ!」「ワタシを無視すんな話を聞け、どこ行ってたんだよおまえ。」 「いやいや、ずっとここにいたよ!」「頭の中完全に明後日のどこかにいただろ。」それは明後日の方向と言いたいのかな?「まあいいや、泳ごうぜかなた。」「はいはい。」つっても僕そんなに長いこと泳げないんだけど…。「疲れたらワタシの背中で休め。」「ココは元気だねえ。」「アイドルじゃなくなって今じゃニートだからな。元気がありあまってると言っても間違ってない。」ニカッといい笑顔でココが僕の肩をバシッと叩く。「いったぁっ!」「おら行くぞかなた!」「わ、わかったってば!」わかったから腕を引っ張るな!腕が伸びるだろうが!「え、海に行きたい?」「そう!なんか知らんけど急に外で色々activityってやつをやってみたくなってな!」「元気がありあまってっからだよもう。」まあ、気持ちはわからんでもないけどもさ。「一日中家に籠ってばっかりの生活は楽しいけどよ、時々思いっきり外で遊んで体動かさねえと翼だってなまって使い物にならなくなっちまうだろ。」「まあまあまあそうだけど。」…まあもうココにとって決定事項なんだろうなあ、この分だと。「…どうだ?ホロライブ 常闇トワ コスプレ衣装一泊二日で思いっきり遊びに行こうぜ。」「しょうがないなあ、付き合ってやるよ。」「上から目線かよ、ったく…。」ククッと笑ってココがそれでも嬉しそうに目を細める。「準備とか下調べとかはワタシがやっとくから、そこは心配すんな。」「さすがニート。」「おう、いくらでも敬え。」まあ暫くは別の仕事探すのもゆっくりでいいわけだしな。ココがやりたいこと、いくらでも付き合ってやるよ。「そう言えばやりたいことって海で泳ぐことだけ?」「うんにゃ、渓流下りと旅館泊まりと海の家のラーメンと温泉。」「色々詰め込んでんなあ…。」まあどれも楽しそうだし、行くっつっちゃった以上ちゃんと付き合うけどさ。「とうちゃーっく!」 「はあ…はあ…はあ…なんつー速さだよココ…。」

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