気が付くと鞠莉はヘリの外に投げ出されていて、水辺に倒れていた

 あの日、覚醒後 小泉花陽 コスプレ衣装小原鞠莉は夏休みに入ってすぐに仕事で北海道に行っていた父の元に行き、一週間ほど滞在して、一緒にヘリで沼津に帰っていた。その途中で空が陰ったかと思うといきなり何かが激突したような大きな揺れがして、窓の向こうからそれが見えた。真っ白い怪物が。「旦那様。緊急事態ですので一度近くの島に不時着します」「ああ、頼む」普通は突然現れた化け物にパニックするものだが、操縦士はプロゆえにこの事態に驚きはあれど、自分のするべきことを遂行するべく乗員全員に聞こえる声でそう言い、鞠莉の父の承諾を得て視界に見える島に不時着を試みる。たびたび突進されているから揺れ、鞠莉は鞠莉の両親に抱きしめられながら、無事であることを祈った。気が付くと鞠莉はヘリの外に投げ出されていて、水辺に倒れていた。どうして外に？と思いながら体を起こすと、大破したヘリが近くにあり、鞠莉の近くに両親や操縦士たちが倒れていた。自分の体を見れば多少のかすり傷はあれど、大きな怪我は全くなかった。記憶の最後の瞬間を思い出すと、ヘリのプロペラに化け物が突進して破壊し、ヘリの操縦がままならなくなり、このままなら島に突っ込むため、途中でヘリから飛び降り、そのまま海に飛び込んでいた。その際からずっと両親に抱きしめられていたので、両親が守ってくれたのだということはわかった。ただ、波が高かったことで息をするのもままならなくなって鞠莉は気を失い、その結果海辺に打ち上げられたようだった。「ママ！パパ！」鞠莉は立ち上がると両親のもとに駆け寄り体を揺する。「ん、ん」ゆすっていると二人は覚醒後 東條希 コスプレ衣装意識を取り戻し閉じていた目が開かれ体を起こす。「ここは？」「わからない。ただ、どうにか助かったようだな」「うん。みんな平気みたい。でも……」三人は乗員のもとに寄り息を確認して回ると、多少の怪我はあれど死者はおらず全員無事だった。ここがどこかという疑問は近くの島に着陸しようとしていたことからおそらくはその島のようで、助かったのは助かったのだが問題があった。