百獣の王の異才持ちとは900年前に戦ったことがある

 「見せて常闇トワ 夏服 コスプレ衣装みろ。貴様の異才を!」「なら、お望み通り!」拳銃もナイフも魔人に向かって投擲する。もちろんそんなものは盾に弾かれるが、本命は次だ。「っ!」ぼたんの右手に金色に光る風が凪ぐ。「異才《百獣の王》」輝きの瞬間、右手に握っているのはいつも使っているアサルトライフル。雪原に踏み込み、銃口を向ける。「チェックメイトってね」放たれる弾幕。容赦なく弾道は魔人へと、ラミィへと軌道を描く。その顔は不敵に笑った。「かかったな!」生み出された氷壁。それは昨日と同じ、しかし今日は結果だけは違った。弾丸は——通らなかった。「……むぅ」「残念だったなら獣人。貴様は格下だ」「どうやって防いだのさ?」「簡単なこと、貴様の異才《百獣の王》は指定した対象より‘少し上位に立つ’異能。つまり、あらゆるが下位より優先されて通じる。だから、昨晩は我の上位に着いた貴様の弾丸が氷壁を容易く破った。だが、今回は違う!貴様が百獣の王の対象を指定する瞬間、私は一瞬だが憑依を解いた!貴様はこの小娘本人の上位に着いただけで我よりも上位にはいない!まあ、獣人風情が悪魔である我の上に立つ事そのものが不敬極まりないがな……」ぼたんは、つまらなさそうに聞きながらくるくると白い髪を指で遊ぶ。「なるほどね。そんな回避方法があったとは」「百獣の王の異才持ちとは900年前に戦ったことがある。王の名に相応しく、一騎打ちならVTuber 愛園愛美 コスプレ衣装間違いなく最強の異能だが、集団戦においては発動する対象を精査しなければならない弱点は知っていた」「インターバルは半日。魔人様を目の前にしてそんな長時間生き残れる気がしないね〜」「……ふっ」「なにがおかしいのさ?」「半日も待つ必要はない。もうすぐ貴様は終わる」

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