「ラミィ異国の王子 春崎エアル コスプレ衣装お嬢様、失礼します」「あ…獅白さん…?」「はい、獅白ぼたんでございます。ラミィお嬢様のボディガードを務める事になりました。今後ともよろしくお願いします」「雪花ラミィです。こちらこそよろしくお願いします」ぺこりとお辞儀するラミィお嬢さんに合わせて、こちらも頭を下げる。同時に頭を上げて、あたしよりも背の低いラミィお嬢さんが真っ直ぐあたしの顔を見上げてくる。うん、近くで見るとより可愛さが分かるな。それにしても…「あたしの顔に何か付いてます?」「あ、す、すいません!綺麗なお顔だなぁと…」「え、あー…ありがとうございます?」アワアワしてる姿がとても可愛い。からかいたくなるけど、護衛対象のお嬢さん相手にからかうのはダメだ…我慢我慢…。「獅白さん、変なこと言っちゃってすいませんでした…」「いえいえ、そんなこと言われたの初めてだったので嬉しいですよ。ありがとうございます。あと獅白さんじゃなくて、適当に呼んでもらって構いませんよ。敬語でなくても良いので」「それじゃあ…ししろんって呼んでも良いです…あ、ししろんって呼んでも良い?」「ええ、もちろん」「だったら、ラミィのこともラミィって呼んで?敬語使わなくていいよ」「そういうわけにはいきません。あたしは仕事なので」「だったら2人だけの時なら…ダメ?」こてんと首を傾げる仕草が可愛すぎて、思わずOKしてしまいそうになるが…どうしたものか…まぁ、ええか。なんとなく、こういう子は自分の主張を曲げないだろうし。「分かった分かった…ただし、呼び方は変えないよ?すぐボロ出しそうだし」「むぅ…」「まぁまぁ、そんなにむくれなくても」「むくれてないですー!」ラミィお嬢さんをなだめつつ、本来の目的である挨拶をし終えたのでそろそろ部屋に戻ろうかな。「明日からボディガードとして本格的に着任するからよろしくね。それじゃ、部屋戻るわー」「あ、待って!」「ん?」「あのさ…もし良かったら…もう少しお話したい…」部屋に戻ろうとしたら、袖を引っ張られて止められた。話すくらいならまぁいいか。でも仲良くなりすぎないようにしなきゃね。あくまでご令嬢さんとボディガードの関係なんだから。「良いけど…少しだけだよ?」「うん!」の後、ラミィお嬢さんの話を遅くまで付き合ってた。あたし自身、話上手じゃないからほとんど聞き専だったんだけどね。ラミィお嬢さん自身の話や家族の話、VTuber レイン・パターソン コスプレ衣装前に旅行した時の話、街に買い物しに出掛けた話。とにかくたくさん話してくれた。普段あまり夜更ししないのか、めちゃくちゃ眠そうなラミィお嬢さんを説得し、ベッドへ向かわせる。「それじゃあラミィお嬢様、おやすみなさい」「おやすみ…なさい…」
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