「ねぇ…VTuber レオス・ヴィンセント コスプレ衣装るしあちゃん。どうやったらマリンちゃんと仲良くなれるかなぁ…?」隣に座っていたあやめ先輩が、物憂げな顔で聞いてきた。あまりに突然の事で、るしあは飲んでいたホットコーヒーを吹き出しそうになってしまった。風が冷たくなってきた秋頃。今日は仕事の打ち合わせで、るしあは事務所に訪れていた。そこでたまたま、同じく仕事で来ていたあやめ先輩と会った。それから、お互いの仕事が終わった後、二人で近くのカフェに行くことになり、今に至る。るしあはを心を落ち着かせようと、また一口ホットコーヒーを飲んで、息を整える。そして軽く咳払いをして、あやめ先輩の方を向いた。「いきなりですね…どうしたんですか?」るしあが聞き返すと、あやめ先輩はため息をひとつつき、不機嫌そうに唇を突き出して言った。「…この間、マリンちゃんと二人でコラボ配信したんだけど、緊張で上手く話せなくて…」あぁ…あの時の配信か…。確かに、あやめ先輩の緊張っぷりは、画面越しでも伝わってきた。それ以前に、マリンがグイグイ行きすぎな気がするけれど。「配信外で普通に話してても、上手く話せないし…」あやめ先輩は悲しそうに眉を下げる。そんなあやめ先輩の様子を見ていると、あやめ先輩は、純粋にマリンと仲良くなりたいだけなんだな、と思う。多分、あやめ先輩なりに、色々悩んでいるんだ。でもやっぱり、ひとりで解決出来ることなんてたかが知れていて、それでマリンと一番距離の近いるしあに、相談してきたのだろう。あやめ先輩に信頼されているようで、嬉しかった反面、2期生 百鬼あやめ コスプレ衣装少しモヤッとした感情が、胸に広がった。「まぁ、マリンはいつもあんな感じですしね。気圧されて話せなくなるのも無理ないですよ。あやめ先輩の所為じゃないです」るしあは小さく息を吐いて、あやめ先輩を励ます。「うん…だけど、申し訳なくて…せっかく話しかけてくれるのに…」思いの外、深刻な悩みらしかった。
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