ダリアは十字を切った。ダリアに信仰はなかった

 ダリアD4DJ 水島茉莉花 コスプレ衣装が自室でひそやかに行う、その行為は、誰か相手を思うようなものではなかった。誰を当てはめることもなく、ただ自分の鋭敏すぎる肉体の、生理的な反応を愉しんでいたにすぎない。単なる生理的な行為。現実の誰かに結びつくようなことが、自分にあるとは思わなかった。ずっと、思い出すのは、柔らかそうな肌、零れるように歌う唇、そこから覗く、小さな、舌。絹のような髪、あどけない目元、まだ見たことはないが間違いなく美しい肉体、あるいは、その、感触。その性に触れたいという衝動が、鼓動を昂らせていく。それはまったく違う行為のようで、実際まったく違う感覚を起こした。なぜその女なのか。小学校の帰り道、綺麗だからと摘むのをやめた花に似ていた? かすかにみえた淡く美しい虹のようだったから? いくらでも理由はありそうな気がした。しかしそんな可憐な理由であるはずがなかった。ただ、これが恋なのだろう、という確信があり、その確信は宙にいたはずのダリアを、すとん、と地に落とした。なんのことはない。自分はなんら他と変わりない。恋をして、その姿を思い浮かべ、焦がれたり、胸をときめかせたり、はたまた抑えられない欲情を抱え、獣じみた思いを寄せる。なんら変わりなく、等しく、ヒトだった。なんのことはなく、宙に浮いていたダリアは簡単に地に足をつけ、地に堕ちた。そしてそれは茉莉花への恋を通してだった。恋しい。ダリアは転がり落ちていくように、獣じみた行為に耽った。堕ちていくという工程こそ、ヒトであるのかもしれない。あの肌に触れれば、あの肉に触れれば、どのように形を変えるのだろうか。すっかり、自分に合うように、乱してしまいたい。破壊的な、破滅的な気持ちだ。その女に触れるために、地に降りて、そのまた底へ、堕ちていきたい。ヒトがみな、成長の過程においてこの恋という工程を踏むのであれば、ヒトはすベて堕ちている。例外なく。世界は堕落で満ちていて、人々はそれを隠すために、それがためにこの世は、白々しく、胸焼けがして、目眩がするような虚で溢れているD4DJ 清水 絵空 コスプレ衣装 のかもしれない。合点がいく。構わない。恋に落ち、堕落に満ちた、地に堕ちる。ダリアは十字を切った。ダリアに信仰はなかった。従って、この行為は意味を持たなかったが、邪を切るような仕草が気に入った。そのせいかはわからないけれど、頭の中で尋ねる声が止まない。これは愛であるのか。

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