「おはよう。覚醒 東條希 コスプレ衣装果南ちゃん」「おはようございます」私と同じく日課として散歩しているおばあちゃんに挨拶すると「風邪引かないようにね」という言葉に片手を振って返しまたランニングを再開。大好きな海を横目に走っていると日陰になっている所にある道端の草に目が行った。そこにはまだ葉に霜が残っていた。「そりゃ寒いわけだ」冬を感じながらそういえばそろそろあのみかんが出回る頃でもあるなと思いつつ決まった道を走り抜ける。無心に走る日もあればこうして感じたもの楽しみつつ、時には考え事をしながら走る日もある。今日は後者の方。ただ、頭を悩ますような考え事とは違う。むしろ楽しい考え事。そのせいなのか自然と走るテンポも早くなっていて、いつもの折り返し地点にだいぶ早く到着した。その頃には太陽も完全に顔を覗かせ、その光を全身に浴びる。するとそんな私と同じように太陽の光を浴びたくて出てきた住人がいた。「おはよう」そう挨拶の声をかけると長いその尾をピンと立て、ゆっくりとこちらに歩いてくる。私もそれに合わせて指を出すとその指に鼻を当てて朝の挨拶。そしていつもの定位置である堤防へとひょいと上がる。すると他の住人達も集まりはじめ、気づけば猫の集会に私も参加していた。こうして一緒の空間にいることは少なからず嫌われてはいないと都合良く私は考えている。「もう少ししたら君達が過ごしやすい季節がくるね」ここの子達は上手く地元の人と付き合っているからか寒さが本格化する時期はどこかの家にお世話になっている子達が多い。ウチはこの子達の縄張りから離れてるから滅多に来る事はないけれど、それでもたまに顔を覗かせる子もいる。特に最初に挨拶した子は頻度高い方。「さて、そろそろ行くね」最初に挨拶してくれた子は「にゃ」と小さく鳴いた。それが返事かどうかはわからないけど、きっとそうだとまた都合良く考えて走り出す。来た時よりも生活音が聞こえ始めた。内浦が本格的に目を覚まし始めたみたい。「果南、今日も早いな」「おはよう。今日は一段と寒くなったわね」帰り道の覚醒 南ことり コスプレ衣装方が走るペースが遅いのはこうして声を掛けてくれる人達が多くなってくるから。けど、こんな朝が私の日常。そうして日課のランニングを終えて帰宅してシャワーを浴びたら朝食の準備。仕事柄、体力を使うから朝は絶対。汁物にワカメを入れがちだけど、好きな物だから仕方ない。しっかりとエネルギーを入れた所で出勤。海外での勉強を終えてそのまま実家に戻る事も考えたけれど、自立する為という訳じゃ無いけど家を出て本土の方に一人暮らしを始めた。と言っても本当に近くだからあまり意味無い気がする。それにいつかはあっちに戻って本格的に家業を継ごうと思っている。
コメント
コメントを投稿