「なあ、バーチャルアイドル 星街すいせい コスプレ衣装アポロ。お主がどう思っとるかしらんが、実は寂しかっただけなんじゃないか?仲間が欲しかった、けど方法が分からなかった。昔の余によう似とる―――けど、それを理由にみんなに危害を加えるのは絶対に許さん」アポロは雄叫びをあげると創造神術を展開した。さっきより更に勢いが増している。やつも本気だ。「さあ、本当にこれが最後だアポロ。ここでお主を倒して余は最高の仲間たちとご飯が食べたい」左手に握った白狐刀を口にくわえて二本の黒刀をカチャッと構える。「《神秘技 三刀流・黒刀百斬り・吹雪》!!!」白黒の閃光はアポロの術式の展開も待たずに空気を切った。その間僅か一秒未満。訳も分からず体を浮かせたアポロの体を遅れて花吹雪が切り裂いた。何百という切り傷がアポロに浮かび上がり壁にめり込むように激突し停止した。・・・あやめは、はぁはぁと息を乱す。反動がやばいなこれ......使うのは本当にいざという時だけにしないと。あやめは白狐刀と神器を仕舞うと、愛刀を手にアポロの元へ歩いていく。「百鬼......あやめ。なるほどな―――これが100年前の異変を押さえ込んだ式神の力というわけか」「いや、余だけの力じゃない。それにお主はあの異変に比べて桁違いに強かった。余一人じゃ勝つのは難しかったぞ」アポロは目を閉じて俯いている。腕も足も壁に飲まれ、彼の意思では動けないようだ。やっと息が整い始めたあやめの元へスバルも駆けつけた。あやめに近づいていくも、数歩寄ったところで止められる。「なあ、スバル。ちょっと目を瞑っといてくれんか」「あやめ......ちゃん?」「―――頼む」スバルより身長が低いはずのあやめちゃんの背中が、その時のスバルには高く高く見えた。ホロライブ 桃鈴ねね コスプレ衣装ゆっくりと目を瞑って数秒。「いいぞ」と言われて解いたときにはあやめちゃんがスバルに抱きついていた。肩に顔を乗せて強くスバルを抱くあやめ。彼女の体は震えていた。座り込むスバルの足元にカーペットより赤い水たまりが流れてきていた。無造作に置かれた血で濡れた刀。それよりも濡れるスバルの背中であやめちゃんは大粒の涙を流していた。
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