アタシが女ってだけで歌や楽器まで否定されるからなあ

  少女は陽葉学園 明石真秀 コスプレ衣装すっとんきょうな声を出す。目の前の者は確かに髪こそ少し長めだが、女性のようには思えなかった。「だから、声も少し高めだろ?」確かに少し高めだが、それにしても言われなければ気づかないほどだった。だがしかし、「でもまあ、本当にそうじゃなきゃ、わざわざ女だなんて言わないよな」と吟遊詩人は納得する。「そういうことだよ」その言葉に男装の麗人は頷きを見せる。「たまたま町を歩いていたら、自分と同じ、男の世界に飛び込んでいる人がいたから、声をかけてみたくなったんだ。」 確かに、彼女が地方領主の一員なら、一応とはいえ貴族の端くれ。男の世界にはまず間違いが無かった。「それで、君の名前は?」そう貴族の少女は問いかける。「アタシか?アタシはナギサ。アンタは?」「自分はアオイ。君の歌、とても良かったよ」「そうか?あんがとな!」相手に親近感の湧いたナギサは口調が途端に軽くなる。「本当に、ほめてもらえて嬉しいよ。アタシが女ってだけで歌や楽器まで否定されるからなあ。コイツは何も悪くないのに」そう言ってナギサは楽器の表面を撫でる。その柔らかな撫で方に、ナギサの愛情が表れていた。「歌を止めて悪かったね、ナギサ」陽葉学園! 大鳴門 むに コスプレ衣装「いいんだ、どうせ誰も聞いてくれてないから。今日もひもじいご飯になりそうだなあ……」心底残念そうにナギサは呟く。「ナギサ、もしよければウチの宮廷に来てくれないかな?」 ナギサはその言葉に驚く。「宮廷って、アンタもしかして……!」信じられないような顔をするナギサに、アオイは微笑を見せた。「理由もなくこの格好をしてるわけでもないってわけさ」

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