バレンタインデープロセカ 暁山瑞希 コスプレ衣装。男子も女子もそわそわしているのがわかる。かくいう私もその中の1人なのだが。今日も朝から風紀委員の仕事。なんでこんな日に…とは思うが仕方がない。「杏おはよ〜!」「おはよ〜!ってそれ、先生には見つからないようにね?」クラスメイトが紙袋を片手に挨拶をしてくる。その紙袋にはチョコが入っているんだろう。校則的にはアウトなものだ。が、こんなイベントで罰則してたらキリがない上、一年に一度のイベント。風紀委員はチョコについては目をつぶることになっている。しかし先生にも取り上げられたとされれば、せっかくのイベントも台無し。風紀委員は挨拶とともに注意をすることとなったのだ。「わっ。確かに、ありがと。気をつける!」「うん。私たち風紀委員のためにもそうして」笑いながらクラスメイトを見送る。それにしても寒いなぁ。「おはよ」「あ、彰人。おはよー!こういう時くらいはピアス外してくれない?」クラスメイトと登校してきた彰人を注意する。「風紀委員サマに怒られる前に退散」「あ!ちょっと…!」クラスメイトと逃げるように校舎へ向かう彰人を見送る。この時だけでいいから協力くらいしてくれないだろうか。まぁ彰人に言っても無駄なんだけど。今度冬弥とこはねに相談して協力してもらおうかな。「白石。おはよう」目の前で立ち止まった人物に目を向ける。噂をすればなんとやら。「おはよ!冬弥」ほんと彰人には冬弥を見習ってほしい。校則のこの字も引っかからない、模範のような人物。「今日も風紀委員の仕事があるのか」大変だなと声をかけてくれる。「まぁ仕事だし仕方ないよ」笑って返せば冬弥が急に心配そうな顔をする。「白石。寒くないか…?」制服の上にコートを羽織った状態。確かに今日はいつもより冷えるが…天馬咲希 桃井愛莉 コスプレ衣装「耳が赤くなってる。これを貸すからつけてくれ」冬弥が首に巻いてたマフラーをさっととる。「冬弥は?」「俺はあと校舎に入るだけだからな。それより白石に風邪を引かれたら困る」そう笑いながら私の首にマフラーを巻いてくれる。「暖かい…」冬弥の体温を感じる。「ありがと…後で返すね」「あぁ。じゃあまた後で」冬弥の背中を見送れば、同じ風紀委員の子が私に飛びついてくる。「行動がナチュラルすぎん?めっちゃイケメン…」「あれが素だからね…」「杏いいなぁ。めちゃくちゃ愛されてるじゃん」「…心臓いくつあっても足りない」「あー…何となく察した笑」笑い事じゃないのよ…ほんとに「でもさぁ冬弥くん変わったよね。前は何考えてるかわかんなかったけど、杏と付き合ってから表情とか分かりやすくなった」。
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