「ふふっ、D4DJ 山手響子 コスプレ衣装今日はラジオの収録ね。胡桃と話せるの、楽しみだわ」珍しく椿が上機嫌で支度をしているのを見かけ、アタシは声をかけてみる。「なんだよ椿、機嫌いいじゃん」「渚。そうかしら? 気のせいじゃない?」「いやいや。鼻歌でも歌い出しそうなご機嫌っぷりだぜ? 何かあんの?」「今日、この後ラジオの収録があるんだけど、今回のパートナーが胡桃なのよ」その椿の答えで、上機嫌の謎が解けた。D4 Fes.の出場者たちが順々にパーソナリティを務める『フローラルトゥナイト』というラジオ番組をアタシたち燐舞曲の他に、Merm4id、Lyrical Lilyの3ユニットでやっているんだけど、この番組のパーソナリティは同じユニットのメンバーは被らないようにシャッフルで行っている。アタシとしては、他のユニットのヤツらと交流できて楽しいなぁ、なんて思っているんだけど、一部のメンバーが私情で組みたい相手を決めているなんて良からぬ噂も耳にしたことがあったが、そんなの周りが勝手に言ってるだけだろうと気にしていなかった。アタシたち燐舞曲にそんなことするヤツなんているわけない、と信じていたけど……。「椿……、アタシ……、信じてたのに……。もしかして美夢とやった時も?」アタシの言葉にキョトンとしてこっちを見てくる椿の表情からは、『何を言っているかわからない』といった感情が伝わってくる。押し問答になりかけたところに、ドアを開けて部屋に入ってきた葵依と緋彩を見て、アタシは少しホッとした。そして、事の顛末を二人に伝えると、申し訳なさそうな顔をした葵依と緋彩が目に入った。「葵依……、緋彩……、燐舞曲 矢野 緋彩 コスプレ衣装まさか……」「いや、違うんだよ! 私はむしろ組まされた側で……。でも……一度だけ……胡桃さんと……」「私は直接お願いしたことはないのよ? ただ、気が付いたらダリアちゃんと番組をすることに決まっていた、というだけで……」「なんだよ!! そんなの知りたくなかったよっ! そんな風にできるなら、アタシだって……アタシだってさおりとしたいのに。……それにさ、椿は、アタシたちでラジオしてた時も葵依や緋彩と一緒にラジオやってたじゃん。……アタシも葵依や緋彩ともやりたかったよ……グスッ……」
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