常闇、リボンを締め直して席に戻りなさい

 あの!5期生 雪花ラミィ コスプレ衣装あんまり虐めないであげてください!」「何?あんたも文句あんの?」「はい!私も確認しましたがそこはトワさんの席のはずです!退かないようなら先生に言いますよ?」「チッ!めんどくさ。行こ」そう言うとギャルたちは教室の外へと去っていく。「僕の名前は天音かなた。大丈夫だっt...」「うわぁぁぁあん!!かなたちゃあああああん!!怖かったよおおおおお!!ありがとおおおお!!」目から涙を出しながら少女に抱きつく。「わ、分かったから1回泣くのやめて?ね?」少女に頭を撫でられながら慰められる。五分ほど経ったあたりでようやく涙が止まりまともに話せるようになる。「落ち着いた?」「うん」「じゃあなんであんなことになってたのか教えてくれる?」「...から」「ん?」「トワは不良になるから!!」「え?でもトワさんとても不良には見えないよ。冗談?」「違う!中学では出来なかったけど...高校では不良になって友達をたくさん作るの!」そう言ったものの髪を後ろで縛り新しい制服をバッチリ着こなした自分の姿はとても不良と呼べるものでは無いだろう。「そうなんだ。それじゃあ...」そう言うと彼女は私の制服の襟元に手を伸ばし、第1ボタンを外したかと思うと首元にあるリボンを緩めた。「これで少しは不良っぽくなったかな?」そう言うと彼女は私の方を見て微笑んだ。「あり...がとう...」「うん!もう朝のHR始まるから僕も席に着くね!」そう言うと彼女は小走りで自分の席へと去ってしまった。8:15を知らせるチャイムが鳴ると同時に担任の先生であろう小太りの男がドアを開けて入ってくる。「はい。それではみなさんまずは入学おめでとうございます。」みんなが軽く会釈をするため私も少し遅れて会釈をする。「私がこのクラスの担任をする...」諸々の話が終わると自己紹介が始まった。自分よりも出席番号が早い人達が次々と教卓の前に立ち名前、出身中学、バーチャルアイドル 星街すいせい コスプレ衣装好きなことを述べていく。そして1つ前の席の人が終わり自分の名前が呼ばれる。「それじゃあ次!常闇トワさんお願いします。」そう言われ勢いよく席を立つと大股で教卓の前へと進む。ここで言うセリフは家でしっかり考えてきたのだ。何度も何度もシミュレーションしたセリフを頭の中から練り出す。「常闇トワ!○○中学から来た!よろしく!」そう言い放つと同時に後ろの黒板を右の拳でドンと叩いた。(決まった!)そう思っていると数秒遅れてクラスからクスクスという声が聞こえてくる。「常闇、リボンを締め直して席に戻りなさい」そう言われなんだか締りがつかないなと思いながら先程彼女に緩めてもらったリボンを直しながら席に戻る。その後は今後の学校生活でのルールを話されたり、重要な書類や教科書を渡されて正午あたりで帰された。

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