渚は外を覗くのをやめ、緋彩と共に奥の部屋に向かう

 「キャーD4DJ 山手響子 コスプレ衣装助けて」緋彩が目を閉じると銃声が二回なる。「大丈夫ですか」「ありがとう」渚が緋彩に手を差し伸べる。二人は立ち上がり緋彩の拠点に向かう。「助けてくれてありがとう。お礼にご馳走させて」「いいのか。そんなに食料の余裕ないだろうし」「ええ、いいの。今日は久しぶりに誰かとご飯を食べたい気分なの」「そっかなら食べる」「待っててねすぐ用意するから」 緋彩は奥の部屋で調理を始める。しばらくして三品ほど料理ができた。「お待たせ、こっちが豆のサラダ。そしてコーンビーフステーキに白ご飯よ」「すっげ~いただきます」「召し上がれ」渚あっと間に完食し床に寝っ転がる。「おいしかった、そもそもまともな食事じたい久しぶりだっしな」「それはよかったわ。それでこれからどうするの」渚は起き上がり考え込む。「そうだな、私はこのままバイクで旅を続けるよ、こんな世界にもきっと安全な場所はまだあるかもしれないから」「そうここを出ていくのね」「どうした緋彩」「いいえなんでもないわ。それじゃあ私が片づけをしてくるわね」緋彩が再び奥の部屋に消える。その間渚は外を見張る。しかし今渚の頭には別のことが思い浮かんでいた。おいしそうにご飯を食べる自分を見つめる緋彩の暖かい笑顔を忘れることが出来ない。これまでずっと誰ともかかわらず一人バイクを走らせてきた渚にとって心を震わせるものであったことには違いない。「あの渚ちゃん」「どうした緋彩」「もう夜遅いから今晩は泊っていかない」「いいぜ」渚は外を覗くのをやめ、緋彩と共に奥の部屋に向かう。そこは調理場兼食糧庫兼寝床と三つの役割を担っていた。燐舞曲 青柳 椿 コスプレ衣装「ベッドが一つしかないんだけどいいかしら」「ならいいよ私床で寝るからさ」「いけません、風邪をひいたらどうするの」そう言って渚を抱きかかえると無理やり毛布の中に入れる。しかし毛布がボロボロであるがゆえに冷たい外気が吹き込んでくる。「緋彩震えてんのか」「まあ、いろいろあったから」「そっかなら」渚は体を起こすと緋彩の背中に毛布を掛け、前面から抱き締める。「渚ちゃん」「そんなに怖いなら、緋彩が眠るまでずっとこうしててやるよ」「渚ちゃん」

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