私と梨子以外、遅れてくるかそもそも来ないかのどちらかだった

 「善子ちゃん結ヶ丘 澁谷かのん コスプレ衣装は……黒パン履いてる？」「……？」あまりにも唐突なことだった。これはまだ果南、ダイヤ、鞠莉がスクールアイドル部に復帰したばかりだったとき。夏休みになる前の話。「聞いてる？」「いや。聞いてるけど」「じゃあ、答えてくれない……？」私と梨子は早くから意気投合していた。梨子がサブカルチャーオタクだということはすぐにわかったし、私がそういった趣味に理解を示したらあっという間に仲良くなれた。梨子の作曲の傾向がまるでアニメソングを作るようだったことに興味があったのも否めないけど。「それで、黒パンを履いてるか？」「そう」この日は千歌とルビィが夏休み前の補習、花丸と果南が家の用事、曜が水泳、ダイヤと鞠莉が生徒会。私と梨子以外、遅れてくるかそもそも来ないかのどちらかだった。「日によりけり……かしら」「えっ。毎日履かないの？」「別にそんなこと私の自由でしょ……」言うなれば。この日は私と梨子がより『仲』を深めた日。かも、しれない。「というか急にどうしたのよ。性に目覚めたばっかりの男子中学生みたいな」「違うわよ！私は純粋に疑問なの！」「黒パンなんて履きたいときに履いて、履きたくないときは履かなければいいじゃない」黒パン、つまりはスパッツ。そんなもの自分が履きたいなら履いて、履きたくないなら履かなければいい。梨子の質問の意図が読めなかった。「じゃあみんなは履きたくないってことなのかしら……。女子高だから……？結ヶ丘 葉月恋 コスプレ衣装いや、音ノ木はそうじゃなかったもの」「あのさ。詳しく話してくれないとよくわからないんだけど。何が聞きたいわけ？」「……善子ちゃんにだから話すのよ？　絶対に他の人に言いふらさないでね？」結ヶ丘 葉月恋 コスプレ衣装「わかったわ」梨子はまるでピアノを弾くときのように真剣な目で話しかけてきたから、一体どんな話に発展するのかと期待したものだ。先に言っておくけど、これから始まるのはただの猥談よ。　むっつりスケベと一般女子高生の。