それバーチャル 甲斐 田晴 コスプレ衣装からすいちゃんは学校へ向かって、部屋にはトワ一人になった。「......はぁっ」すいちゃんが居なくなって、また気分が落ちる。嫌なことがフラッシュバックする。「もう寝よ...」掛け布団を頭まで被り、背中を丸めて誤魔化すように眠りに落ちた。深い眠りの中で夢を見た。トワがすいちゃんを不幸にしてしまう、そんな悲しい夢。トワが悪魔だから...。夢の中のすいちゃんはぐったり倒れていて、トワは泣きながらすいちゃんを抱きしめていた......。「やっぱり、」あの女の子の声が聞こえて顔を上げる。あの子はトワをギッと睨んで指をさして叫ぶ。「貴女が...悪魔が人間を不幸にするんだっっ!!」違うって言いたかった。けど、腕の中には息をしていないすいちゃんがいて、嫌でも現実を突きつけられる。そのままトワは、「っぅ、あ... ご、めん...ごめんねっ すいちゃん...ごめんっっ!」ひたすら謝り続けることしか出来なかった。「っす、いちゃ...ごめ...ねっ...」静かに眠っていたはずのトワが、涙をポロポロ溢しながらしきりに謝っている。どうしたんだろう。熱のせいで怖い夢でも見ているんだろうか......。学校から帰ってきてトワの様子を見に来たら、暫くして眠りながらうなされ始めた。少しでも安心させたくて、頬を伝う涙を親指でそっと拭った。それでもまた涙は瞳から溢れてきて、暫く止まりそうにない。「トワ...」どうか泣かないでほしい、私の名前を呼びながら。バーチャル 甲斐 田晴 コスプレ衣装そっと腕を伸ばしてトワを抱き起こす。それから自分の肩に寄り掛からせて、そっと背中をさする。「大丈夫、大丈夫だよトワ...」まだ熱であつい背中を優しくトントンすれば、次第に涙が止まる。それから数分、規則正しい寝息が静かに聞こえてきた。良かった...。トワを布団の上にそっと寝かせ、掛け布団をかける。さっきよりも数段、安心できる寝顔に思わずホッとする。
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