「何でバーチャル 天宮 こころ コス衣装こんな事してんだっけェ!俺達!」「文字ばっか読んで疲れたから、リフレッシュ!」結局競り合いに決着は付かず、お互い大きく後退する。そういやそうだったな。資料を探していた桃鈴が”疲れたー!”と言うもんだから、リフレッシュに付き合ってるんだった。かく言う俺も、あの系統の作業は苦手だ。面倒になって全部吹っ飛ばしたい衝動に駆られる。「よ~し、アガってきた~!《すーぱーねねち》!」「来たか…!」桃鈴の体が淡く白い光を放ち始める。ぶっちゃけあのモードの桃鈴と俺だとスペックにかなり差がある気がするんだよなぁ…ま。負ける気はねぇがな…!「《すーぱーねねちぱんち》!」「《異能》!」流石に素手で殴り合えば負けるのは必至。だから小細工を仕込む。「あばばばばば!?」「どうだ?痺れるだろう?」異能を使った雷パンチ。電気が流れ、多少なら相手を止められる。「へん。ちょっとびっくりしただけだもん!」「上等!かかって来い!」「言われずとも…!《すーぱーねねちきっく》!」「…!?」見くびった。あまりの速度に目が追いつかず、棒立ちになった所へ真横から凄まじい衝撃が襲う。(アレ飛び蹴りじゃねえのか!?)「ごはァッ…!」「うわぁ!大丈夫!?ごめん、そんなモロに入ると思わなくて…!」「だ、大丈夫…めっちゃ痛ェけど、死んでない。セーフ」「良かったぁ~」やっぱ優しいな。桃鈴は。…故に不安は残る。実際に対人戦をせざるを得なくなった時、本気で相手を潰せるのか。「フゥー…おし、続きだ」「え、いいの?」「気にすんな。避けれ無かった俺が悪い」「そ、そうかなぁ。バーチャル ぽむ れいんぱふ コス衣装だって模擬戦だし」「模擬戦と言えど戦いは戦いだ。最終的にあるのは。──勝つか負けるかだけだ」「…!…うん、分かった。じゃあねね、本気出す!」「おう!掛かって来い!」瞬間、桃鈴の体から虹色の光が放たれる。…来るか。最強モード…!「《はいぱーねねち》!…爆、誕!!」「《異能》!!」こちらも拳に雷を纏わせて臨戦態勢に入る。さぁ…言った通り勝つか負けるか。真剣勝負と行こうぜ──!
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