吾輩はその表情に一瞬目を見開いて、そして何度か瞬きをした

 「…VTuber 水無瀬 コスプレ衣装お前、やったな…?」吾輩は顔を引き攣らせながら、積もった雪を掬って、形を整える。そしてこより目掛けて思い切り雪玉を投げた。吾輩が投げた雪玉は、こよりの胸元あたりに命中し、こよりは「きゃあ!?」と声を上げた。そうしてお互いにノリに乗って、しばらくちょっとした雪合戦が続いた。二人とも汗と雪でびしょびしょになったところで、放ってあるスコップを見て雪かきのことを思い出した。吾輩たちは肩で息をしながら顔を見合う。二人して顔を真っ赤にしているのが可笑しくて、思わず笑い声を零した。見るとこよりも、瞳に涙を浮かべながら笑っていた。雪まみれで眉を下げるこよりを、何故だか吾輩は、写真に収めたくなった。吾輩は首から下げたカメラを手に取り、ゆっくりとそれを構える。それに気づいたこよりは、吾輩に向かってふにゃっと微笑んだ。吾輩はその表情に一瞬目を見開いて、そして何度か瞬きをした。吾輩もこよりに向かって笑い返して、カメラを覗き込む。その場の空気を一遍に切り取るように、ゆっくりとシャッターを押し込んだ。「...ふふ。さあ、雪かきの続きするぞ!」吾輩はカメラから手を離して、スコップを掴み、こよりに声をかけた。Vtuber 橘ひなの コスプレ衣装こよりは、なんだか噛み締めるように「うん」と頷いて、スコップを手に取り立ち上がった。せっかく雪かきしたのに、雪合戦のせいで振り出しに戻ってしまった。服もびしょびしょだし、ブーツの中にも雪が入ってしまっている。なのに。なんでだろうな、表情が戻んねえ。吾輩は心の中でそう呟きながら、積もった雪にスコップを突き立てた。

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