「つまるバーチャル ショート コス衣装ところ、後は死を待つだけです。治療をやめるという手段もありますが…」シオン「いや!最後まで一緒に居たいです…」なんの権利があってシオンは"最後まで一緒に居たい"なんて言ったのだろうか。その分苦しむのはあくあ自身なのに…ただのシオンの"我儘"だというのに。あくあ「シ…オン?」彼女はかすれた声でシオンの名を呼んだ。辛そうに息をしながら、体を起こして窓の外を眺めていた。外は梅雨真っ只中で、五月雨が地面に強く叩きつけられている。シオン「あくあ、駄目だよ寝てなきゃ」そんなシオンの警告も彼女は無視して、ただ窓の景色を眺めていた。シオン「…なぁ〜に見てるの?」シオンは彼女のとなりに腰を掛けた。するとあくあは熱を帯びた頭をシオンの肩に乗せた。彼女のおでこの熱がシオンの肌に融解する。あくあ「お医者さん、なんて言ってたの?」シオン「今はつらいけど、そのうち"良くなる"ってさ。」あくあ「そう…」そんなシオンの"嘘"にも、彼女は喜びもしなかった。きっとシオンの下手な嘘なんてずっと前から見破られている。でも、あくあに本当のことなんて言える自信はシオンにはないのだ。いや、言ってしまったらきっとシオン自身が崩壊してしまうんだ。シオン「…で、何見てたの?」シオンは嘘をごまかすように話題を変えた。あくあ「紫陽花、綺麗だなぁって。」彼女の視線の先にはピンク色と紫咲色の紫陽花(あじさい)が、打ちつけてくる五月雨を浴びながらただ咲き誇っていた。あくあ「きっといい匂いするんだろうなぁ。」あくあは目を輝かせ、ただそれらを純粋な眼差しで見つめていた。シオン「紫咲の紫陽花の花言葉は"辛抱強い愛"。ピンクの紫陽花の花言葉は"元気な女性"だね。」バーチャル 天宮 こころ コスプレ衣装あくあ「へ〜…詳しいのね。」シオン「うん。おばあちゃんがお花好きだったんだ。」あくあ「いいなぁ〜」彼女は物欲しげにそう言い放った。シオン「じゃあ…今度紫陽花買ってくるよ!」そんなシオンの言葉を聞いたあくあは、嬉しそうにクスッと笑って、また引き込まれるようにベットに潜り込んだ。あくあ「楽しみにしてるよ。」そう言って彼女はまた目を閉じる。頭を撫でると、君は安心したように微笑んだ。そんな今が愛おしくて。
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