「あづバーチャル 甲斐 田晴 コス衣装~……」「カフェでも入ります?」「あー、いいかもそれ……」とにかくもうなんか日陰入って休みたい……。「あたしもなんか、体溶けそうですもん」「だよなあ……ったくもお令和ちゃんふざけんなよ三歳児だからってやっていい事と悪いことがあんだろ」「ああ、なんか本格的にやばいっすね」ししろぼたんがハハハ、とちょっと困ったように笑って、えーと、とスマホに指を走らせる。「あ、こっちいったとこに喫茶店あるみたいなんでいきましょうか」「ありがと、気が利くじゃん」「いやぶっちゃけあたしもしんどいんで」だよなあ、さっきからちょっと口数減ってたし。「やっぱ気づきますよね」アハハ、とししろぼたんが笑う。角を曲がると、コーヒーのマークが入った看板の下に『ハスノ珈琲』と書かれたやや古びた喫茶店が鎮座しているのが見えた。……チェーンじゃなくて個人経営っぽい。「あそこ?」「あそこですあそこ」ぼたんがのしのし歩いていくのについて入ると、入口のところの金属モビールがカランカランと揺れて鳴った。「いらっしゃいませ、お好きな席へどうぞ」 奥からダンディな声のおじさんがそう声をかけてくれて、転がり込むように遮光カーテンの閉められた窓辺のテーブル席に座り込んだ。 「はへぇ……しんど」「熱中症になる前でよかった。無茶しないでよトワ様」「無茶したつもりはないんだけどなあ、ちゃんと水分取ってたし」あーでも出る前にトイレ行ったあと水飲んでないわそういえば。「こまめに水分取らなきゃほんとに死ぬよ」「だーもおいいよ、わかってるわかってる」とりあえずなんか注文すっか。「えーと……」……コーヒーはなあ……気分じゃないというかなんというか、喫茶店だけどなんかうん、バーチャル 健屋 花那 コス衣装だから今は別のが飲みたい気分。漠然とだけど。「なんか飲みたいな」「ざっくりしてんな」「うっせ」くすくす笑うししろを横目にメニューをじーっと見ていると、ししろがそんなトワをじっと見ているのを視界の端に感じとった。「なに?」「いや、何選ぶんかなって」「そっちはもう決まったん?」「まあ、あたしこういうの割と即決するタイプだから」だとしてもジロジロ見る理由にはそんなにならんだろ。ちょっと落ち着かない。
コメント
コメントを投稿