メルさんバーチャル エリーラ コス衣装は少しばかり不安そうだ。その後、俺達は目の前の老コボルトから、“厄災の種”が何かを聞かされることになった。事の始まりは今から数か月前。それまでは周囲の山脈から外敵を廃し、外の人間と僅かな交易を続け細々と生きていた彼ら。それを成すのが、彼らのリーダーにあたる個体による統率だった。コボルトは集団で生きるモンスターであるがゆえに、強力で頭のいい個体がリーダーであれば種全体の能力が上がる。特に今代のリーダーがとても強く、頭が良く、絶対的な信頼を持っていたそうだ。そんな彼らのリーダーが、ある日得体のしれない、黒い煙のようなものに飲まれたのだそうだ。「黒い煙?」メルさんが小さく呟く。何処かで聞いたことがあるような……。そうだ、思い出した。メルさんが幼少時代に飲みこまれ、原因不明の病魔に苦しめられたという黒い霧。黒い煙に飲まれたコボルトのリーダーは、三日三晩苦しんだ後、不意に目覚めた。目が覚めただけならまだ良かった……。そのコボルトの体躯は通常の個体の数倍に膨れ上がり、そしてまた理性を失った怪物となり果てていた。そして、周囲全てを破壊しながら、山脈へと暴れ出ていったのだという。その破壊力はとてつもなく、1つの巨大な山が姿を消したとか……。ただ、現在は休眠状態にあるのか、その怪物は崩壊した山の中央で、目をつぶったまま静止している。ただし、別のモンスターが近づくと再び休眠するまで暴れ出すらしい。コボルト達は代わる代わるそれを観察して、現在の状況を把握している。そんな中、その黒い煙と同じ匂いをした海賊船、つまり俺達が現れたそうだ。彼らのリーダーのように、災厄を運んできたかもしれない。そうでもなくても、そのリーダーを助けるための何かになるかもしれない。だからこそ、俺とメルさんが連れてこられたそうだ。「……」俺から、その黒い煙と……同じ匂い?メルさんは幼少期にそれと出会って、ホロライブ 森美声 コスプレ衣装同じように三日三晩苦しんだ……。だから同じ匂いがするのかもしれないが……俺にはその記憶はない。もしかして、俺が記憶を失った理由だったりするのか?「っと」突然、隣にいたメルさんがふらついたのが視界に入り、慌てて受け止めた。「大丈夫ですか、メルさん」メルさんは明らかに青い顔をして、気分が悪そうだった。自分がかつて経験した記憶を思い出してしまったのか、それとも……。「モシ、オ前達ガ我ラノ敵デ、ナイナラ」そんな中、目の前の老コボルトは再び口を開く。「我ラニ、力ヲ貸シテ欲シイ」薄暗い灯かりの中、その瞳の中に、俺とメルさんの顔が映りこんでいた。
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