授業で当てられても答えられないし、ペアワークも緊張してしまう

 「今日プロセカ 草薙寧々 コスプレ衣装はこの歌を歌いたいなって思ったの。友達が紹介してくれた曲なんだけど、どうかな……?」「ヴァーチャル・シンガーの曲か。…………この曲のサビの部分を歌うなら、こんな感じだろうか」「わぁ…………。やっぱり、青柳くんが歌うと、全然違う曲みたいに聴こえるね」「そうだろうか……。小豆沢だったらどう歌う?」「え? ええっと、こんな感じかな」私が曲を見つけてきたときは、二人で一緒に聴いてからそれぞれが歌ってみる。青柳くんが教えてくれるときは、最初に青柳くんが歌ってくれた歌を真似して私が歌う。いくつものライブハウスでお客さんを前に歌っている人達をよそに、私達は私と彼以外誰も聴いていない歌を歌う。それは、とてもとても楽しくて、心がフワフワして。彼もそうだったらいいなと思っている。時折見せる、寂しそうな瞳。ここに居ない誰かに向けるような視線。明けない夜に沈まないよう、朝焼けに胸が痛まないよう。叫ぶほどの熱量なんてなくても、伝わる温もりが彼の寂しさを溶かせたらいいのに。この歌で、この時間で、彼を一人にしないよう引き留められたらいいのに。教室は少しだけ苦手だ。授業で当てられても答えられないし、ペアワークも緊張してしまう。休み時間だって、仲のいい友達としか話せないし、突然話しかけられるとうまく話せない。そんな自分がイヤなのに、高校生になってもまったく変われない。「こはねちゃん、一緒にお昼ごはん、食べよう!」「みのりちゃん!ごめんね、少しボーッとしてて」プロセカ 暁山瑞希 コスプレ衣装「ううん、気にしてないよ」 みのりちゃんは、あまり緊張することなく話せる数少ない友達で、いつだって明るくて見ている私まで元気をもらえる、そんな子だ。だけど今日は、いつもと少し違うような気がする。

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