青柳くんもプロセカ 神代類 コスプレ衣装、いつからか、歌っているときの表情がくもるようになっていた。ここじゃないどこかを見つめる理由を聞きたくて、聞けなくて。「小豆沢はもうここに来るべきじゃない」どこにも踏み出せない、変われない自分から逃げるように歌う日々を終わらせるように、彼はそう言った。「小豆沢の歌は、もっとたくさんの人の心を動かすことができる。いつまでも俺とだけ歌っていては、駄目になる」「……私には、ここ以外で歌うことなんてできないよ」どうして今更突き放すようなことなんて言うの、そう言おうとして、口を閉じる。彼の瞳がとても苦しげに見えたから。「青柳くんが何を考えてるのか、もっと聞かせてくれないかな」 どうして。かすれる言葉でたずねた彼に、私にできることがあれば力になりたいから、と答える。「もう全部どうすることもできないんだ。彰人の隣で歌う資格なんか、俺にはない。……それに、歌いたくてももう俺は、一緒に歌うことなんてできない」資格がない。その言葉に苦しくなる。この場所でしか歌っていない、人前で歌えない私とは違うはずなのに、どうしてそんなことを言うのだろう。言葉をかけるのは簡単だ。だけどそうやってかけた言葉はきっと彼には届かない気がする。「小豆沢は、俺と違ってどこへでも行くことができる。中途半端で終わってしまった俺と違って」そんな顔をさせたいわけじゃない。歌っている間は寂しげな視線も和らぐから、彼が苦しんでいるなら少しでも楽になってくれたら、今にも消えてしまいそうな彼を少しでも引き留めておくことができたらと、歌い始めた時は思っていた。なのにどうしてか、気付いたら歌うほどにどこか苦しげな表情を見せることが増えて。「何も違わないよ」青柳くんの言葉を遮る。何も違わない。中途半端。今の私になんて似合う言葉だろう。変わりたいのに変われない。目の前にいる彼の助けになれたらとずっと思っていて、それなのにどうすることもできない。プロセカ 天馬司 コスプレ衣装 「もう全部終わりにしたいよ」私の言葉が、嫌に響く。数秒の沈黙。ゆっくりと顔を上げ、小さく息をのむ。「そうか。小豆沢も、そうなんだな」青柳くんは笑っていた。どこか安心したような顔で。いつのまにか笑えなくなっていた私の目に映る彼の笑顔はとても綺麗で、苦しさもモヤモヤも全部投げ出して、私は彼の手を取った。
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