「勝手ホロライブ 不知火フレア コス衣装なこと言うなよなぁ……」口から出たのはなんとも情けない言葉。でもさぁ、そう言わないとモヤモヤが溜まる時ってない?心に溜まっていく、おかしなモヤモヤがさ。「ラプラスさん、そんなに落ち込まないでくださいよ」毎度よろしく、吾輩の前に座るマネちゃん。でも今日はなんだかいつもと違ってかなり神妙な表情だ。いや、まぁ吾輩も同じなんだけど。「配信の切り忘れくらい誰でも……はないですけど、大事にならなくて良かったじゃないですか?」「でもさぁ」「でももへちまもないですよ。まぁ、何もなさすぎて『つまらん』とか『配信者じゃない』なんて書き込みもありましたけど、気にする事ないです。そんなことで名前が売れたって、長続きしませんから」そう。それはつい昨日のこと。配信終わり、連日のレッスンやら収録やらであまりにも疲れていたせいかキチンと配信が終了しているのを確認せずに寝入ってしまったんだ。配信者ならここで『撮れ高だぉ! やったにぇ!』なんていうのかもしれないけど、吾輩の場合蓋を開けてみればなーんもない。ただ寝息だけをお届けしてしまったのである。「気持ちも分かりますが、それはそれとして切り替えてくださいね。重要なのは日々の活動なんですから」そして今ホロライブの事務所のミーティングのための小さな部屋にて、吾輩はマネちゃんからのお叱りならぬ、励ましの言葉をいただいている訳なのである。「うん、分かった」そんな言葉に、吾輩はマネちゃんの顔を見ずに俯いたまま頷いた。 正直落ち込んだ時ってとことんなところまで行っちゃわないか?もう底がないくらいにテンションダダ下がり。普段はありがたい人からの言葉だって、うるせーって思っちゃわない?ホロライブ 森美声 コスプレ衣装今の吾輩、まさにそれ。吾輩のそんな様子を察してか、マネちゃんはわざとらしいため息をついた。その反応に思わず吾輩も顔を上げる。ヤバい、怒らせたかも。でもそれは杞憂だった。彼女が浮かべていたのはまるでお母さんみたいな微笑だ。正直怒られるのも当然の態度だったのになんでだ? なんか今日のマネちゃんおかしくないか? そんな不可解さに頭が支配された時、マネちゃんはスケジュール帳を開き、何かを見つけてニヤリと笑みを作る。
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