「小豆沢、プロセカ 鳳えむ コスプレ衣装
何かあったのか?」青柳くんにもそう言われてしまうほど、落ち込んで見えたらしい。今日は本当にダメだな、と思いながら首を振る。「ううん、何でもない。今日歌う曲なんだけど、この曲はどうかな?私達と同じくらいの年のアーティストさんなんだけど」青柳くんと歌うようになってからはじめて聴くようになったジャンルなのに、彼女の歌は、なぜかずっと知っていたような、ずっと、大好きだったような気がした。「ああ、彼女のことは知っている。……そうか、アーティストとしてデビューしていたんだな」「もしかして、会ったことがあるの?」「というより、この街で彼女の名前を知らない人のほうが少ないだろうな。父親もミュージシャンで、彼に憧れて音楽を始めた人も多い。彼女も、……俺達も、そうだった」途中までは楽しそうに話していた彼の顔が、曇る。「その人って、そんなにすごいミュージシャンだったの?」「ああ。中でも彼が実力のあるミュージシャンを集めてやったイベントは、『伝説の夜』と言われるほど凄いものだったらしい。俺はそのイベントを見た訳では無いが、彰人が何度も話してくれた」彰人さん。これまでも何回か、青柳くんはその人名前を出したことがある。その人のことを話す青柳くんはいつもとても楽しそうで、だけど最後には決まって寂しそうな顔をするから、私はいつまでもその人のことを聞けずにいる。「……曲、流すね」スマホで再生した曲に、私達の声を重ねていく。暗く沈んだ心も問うことのできないもやもやも、彼と歌うと遠ざかっていく。いつかきっと、もっと彼のことを知ることができると、わかりあえると信じてる。「君、最近このあたりで良く見かけるけど、一人で歌ってるの?」「え!? ええっと、その……」いつものように青柳くんの居るビルへと向かう途中。急にそう声をかけられてうまく返事ができずにいる私に、その人は優しく笑いかけた。「驚かせるつもりはなかったんだ。最近噂になってる、廃ビルで歌ってる子って、君でしょ?プロセカ 東雲絵名 コスプレ衣装一度話してみたいって、前から思ってたんだ」「え、ええと、その……。ご、ごめんなさい!」あっけにとられたように立ち尽くす彼を置き去りに、その場から逃げ出してしまう。怖さといたたまれなさに、息が苦しくなる。
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