カバン結ヶ丘 嵐千砂都 コスプレ衣装からお菓子を出して机に広げた。そういえば、眠っている人間にお菓子を口に含ませたらどうなるのだろうか。しかし、喉を詰めてしまえば危ない。そう思うも、勝ったのは好奇心の方だった。念の為飲み物も用意して、こちらに向いて無防備に眠っている希の口元にお菓子を持っていき、うっすらと空いているそこに少しづつ入れた。最初の方は顔を顰めていたけれど、次第にもぐもぐと噛み始め、食べている。そう、食べているのだ。無意識に。それが可笑しくて、吹き出しそうになるのを堪えながら次々に口に入れていく。もちろん、喉を詰めないように食べ終わってからだけれど。最初は好奇心で、次は面白みを感じた。なのに今はそれが可愛く感じるのだから不思議だ。そこで部室内に三回ノックが響き、返事をする前にその扉が開かれた。「矢澤さん、希知らない、かし、ら……?」 お菓子を口に入れている私と、眠りながら口に入れられたお菓子を食べている希。そりゃ驚いて動きも止まるわよね。「ちょ、ちょっと!喉に詰めたらどうするのよ!」 「ん…?」生徒会長様の大きな声で起きた副会長様。結ヶ丘 嵐千砂都 コスプレ衣装口に残っているお菓子をもぐもぐと咀嚼して飲み込むと、小首を傾げた。「え…なんで、ウチお菓子食べてたん?なんでえりちがここにおるん?」「あなたが生徒会の仕事を放ってどこかに行くからでしょう?それより、一度何か飲み物を飲みなさい…。矢澤さん、本当に何をしているの?危ないでしょう。」「ごめんにこ〜」面倒な奴に見つかったと思った。それからは約一時間ほど、私と希は生徒会長様に叱られていた。ちなみに後悔はしていない。
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