「一体、ホロライブ 犬山たまき コスプレ衣装何がどうなってるんだ……」身に覚えのない功績を称えられ、見知らぬ眷属たちに囲まれながらの朝食は、その素材の良さを台無しにするには十分な物だった。結局ほとんど食べきることができず、気分が悪いと言って自室と思われる部屋に戻ってきてしまった。食堂を出る際に、幹部に随分と心配されてしまったが、生憎ちゃんと返事をする余裕もなかった。「”ラプラス・ダークネス様”、かぁ……」鷹嶺ルイにそう呼ばれた時、むずがゆくて仕方がなかった。いざという時はきちんと吾輩を立ててくれていた幹部も、自分のことを様付で呼んだことなど今までで一度たりともなかった。それは総帥としての吾輩を決して軽んじていたわけではなく、むしろ吾輩がそう呼ばれて壁を感じることを避けてくれていたようにも感じていた。家族や烏の次に長い付き合いの彼女は、吾輩にとってのもう一人の母であり、姉であり、友であった。そんな彼女に対し、今朝は随分と違う印象を抱かされてしまった。「……そっか、吾輩……そう呼ばれて、ショックだったのか」今まで、holoXの中で最も親しいと思っていた相手からそう呼ばれた吾輩は、多少なりともショックを受けてしまったらしい。褒められることも、称えられることも嬉しいはずなのに、まるで幹部と吾輩の間に大きな隔たりができてしまったような気がして……それが、たまらなく嫌だったんだと思う。「……吾輩、これからどうしよう」どうやらここは、吾輩の知らないもう一つの『現実』というやつなんだろう。ホロライブ 博衣こより コスプレ衣装パラレルワールドなんて言葉があるが、まさしくここはそれにあたる場所な気がする。吾輩の知らないもう一人の吾輩が居て、幹部が居て、宇宙が広がっている。その世界で吾輩は、大組織”秘密結社holoX”の総帥として存在している。吾輩ではない吾輩が打ち立てた功績のもと、星々のいくつかを侵略した後の世界……。「たぶん、アレのせいだよな……。」
コメント
コメントを投稿