犬を飼っているわけではないのに、何故か庭に豪華な犬小屋があった。そしてそれを両親が毎月一回綺麗に掃除して、食べる犬がいないのに食べ物を置いていた。Rose Cage 宵崎奏 コスプレ衣装

私が生まれる前に犬がいてその犬の家なのかなと思った。両親に愛されていたんだなとその光景を見ながら考えていた。
だけど、しばらくしてそれは違うことがわかった。
家にいる時、視界の端に黒い影が通り過ぎることがあった。すぐに部屋を見渡しても何もいない。
家の中から犬の鳴き声が聞こえることがあった。犬は飼っていないし他の家の犬が遊びにきていたというわけでもなかった。
そのことをお母さんに話すと、お母さんは嬉しそうにして教えてくれた。
曰く、私の一族は犬神様に護られているらしい。そして私はその犬神様にかなり気に入られているらしい。
犬神様の姿を見たことはなかったが、存在を感じられることは多々あった。
それこそ先述した通りの鳴き声や影が見える。それ以外には殆どの動物に嫌われていて近寄ってこないや、視えるからよくないものが憑いてくることがあるのだが、私に触れようとした瞬間姿がズタズタに引き裂かれるなど。Rose Cage 朝比奈まふゆ コスプレ衣装
そういうことに遭遇する度に護られているのだなと思ったし、随分私のことを気に入ってくれているのだとも思った。
高校生になった時、私の生活に突如彼女は現れた。
「この姿では初めましてかな。こんばんは、まふゆ」
予備校から帰り自分の部屋に入ると、狼のようなふさふさの耳と尻尾を持つ銀髪と蒼の瞳が特徴的な少女が私のベッドに座っていた。
疲労が溜まりすぎて幻覚を見ているのかと思った。
「幻覚じゃないよ。わたしはここにいる」
思考を読まれた。明らかに人ではない目の前の少女に私は一つの答えを出した。
「犬神様、ですか?」
「そうだよ」Rose Cage MEIKO コスプレ衣装
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