理想郷

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 キングさんの背中を追いながら、私の頭は軽いパニック状態になった。

 知っていた? いつから? 私の演技に付き合っていた? バレてる? ウララ? ダートチームでルームメイトで・・・・・・

 駄目だ、考えが纏まらない。走りに集中出来ない。息も乱れてる。このままじゃ。このままじゃ・・・・・・

 負ける。

 混乱した頭に消えない文字が浮かんだ。全部の思考を塗り潰して、鮮明に残り続ける絶対の感覚。

 敗北。

 囚われて逃げられない。敗北という思考から切り替えられない。どうしよう、どうしようどうしようどうしよう。

 「しっかりなさい!」

 すぐ隣から檄が飛んだ。

 「キ、ング、さん」

 喘ぐように声を出す。いつの間にか彼女は私の隣にいて、そこからゆっくりと私の後ろに付けた。

 「騙し討ちはお互い様! あなたはあなたのレースをなさいな!」勝負服 ウオッカ コスプレ衣装

 キングさんが先頭じゃなくなって、声をかけてくれたお陰で、私に少しだけ余裕が戻ってきた。パニックのあまり先頭を走る彼女の挙動すら目に入らなかった。しかも対戦相手に助けられるなんて恥ずかしすぎる。

 呼吸を整えながら必死で脚を動かす。良かった、調子は戻り始めてる。

 全てはあの日だ。

 アクエリアス杯の育成と自分の全力を知る為、私はウララと併走した。その後、自分の体質のことをデジタルに話して、勘の良い彼女には口止めをした。でも私は一緒に走ったウララのことを失念していた。すぐに寝ちゃったし、無邪気な彼女なら驚くだけで流してくれるだろうと過信してしまった。

 彼女がキングさんと同室で、凄かった私の事をキングさんに話すのは分かっていた筈なのに。

 恐らくキングさんはずっと前から私の体質を知っていた。知っていて私の持ちかけた勝負に乗ってくれたんだ。しかも崩れた私に気を遣ってくれて先頭すら譲って・・・・・・いや、違う。

 助けてくれるのは構わない。彼女だって勝負を受けた手前、全力を出せない私と競い合っても意味がない。

 だけど私の後ろに付けるのは理解できない。調子を戻すなら、励ますなら、どこからでも声はかけられた。先頭を譲る必要はどこにもなかった。

 だとしたら。

 だとしたら、勝機はまだ残ってる。

 脚に力を込める。骨が軋む音を上げて、筋肉に痛みが走る。でも止まれない。前へ、もっと前へ。荒い呼吸を繰り返す。肺が破れる程に痛い、冷たい空気が熱湯みたいだ。でも止まれない。前へ、もっともっと前へ。

 この距離はまだ序盤。そして彼女はウマ娘だ。

 どんなにウマ娘の方が有利だったとしても、どんなにキングさんが私より上だったとしても、彼女たちはどうしても逃れられない宿業をその身に刻んでいる。勝負服 ウイニングチケット コスプレ衣装

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