妹を見なかった?

 昼下がりに執務室へと突然やってきたビスマルクは、ティルピッツを探していると端的に指揮官へと告げた。書類とひたすら格闘している指揮官はそんなこと知らんと言外に伝えて、書類へと視線を落とした。その姿に、ビスマルクは少し落ち込んだように肩を落としてソファへと座り込んだ。鉄血の威光 ビスマルク コスプレ衣装



「喧嘩か……できるならしてみたいものね」
「……まだ避けられているのか」

 鉄血のリーダーではなく、妹との関係に悩む姉の姿を見せたビスマルクに、指揮官は苦笑しながら書類から視線を外して愚痴を聞いてやることにした。
 この母港にビスマルクが着任してから、ティルピッツは極端に執務室へと近づくことが減った。多くの艦船が集いやすい場所である執務室へと訪れることは、姉であるビスマルクに場所を捕捉されやすくなるからだ。

「確かに、私は姉としてあの子に何も残すことができなかった。だが今、この母港でなら私はティルピッツの姉として接することができるはず……だが」
「肝心のティルピッツが避けているから会うことも難しい。見かけたとしても避けられている相手にどう声をかけていいか分からないし、そもそも姉として接する方法がわからない、か?」
「的確ね……流石私を従える指揮官よ」
「そんなに落ち込むなよ」アズレン クリーブランド コスプレ衣装

 普段何を考えて行動しているかを事細かに説明されたビスマルクは、自虐的な笑みを浮かべてそのまま項垂れた。もしからしたら自分の行動が変なのではないかと常日頃から考えていた彼女は、指揮官に全てを聞かされて客観的に判断してしまったのだ。結果、自分がどれだけ不器用でダメな姉なのかと感じて落ち込んでいた。

「全く……姉妹揃って面倒くさい奴らだな……」
「そう、だろうか?」

 ビスマルクよりも早くこの母港に着任していたティルピッツは、既に指揮官と契りを交わしている。ビスマルクとしてはとても微妙な気持ちになってしまうが、姉である彼女よりも近くにいた時間は指揮官の方が長いので、ティルピッツの性格なども指揮官の方がよく理解している。だからこそ、ビスマルクもティルピッツの居場所を指揮官の元へと聞きに来たのだが。アズレン 吾妻 コスプレ衣装


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