クリスマスパーティー

路地裏から覗く街並みが、今日はいつもより騒がしい。

数ヶ月ぶりに路地裏から一歩出てみると、夜のはずなのに眩しさに目を細めてしまう。
「…そうか、今日は聖夜だったか」
カレンダーを見ること自体あまりなかったため忘れていた。
だがそんなこと私には関係ない。クリスマスだからといって私にはそれを楽しむ資格さえない。
だから今日も変わらず仕事に_

“見つけたぁ!!!” アリウス分校 錠前サオリ コスプレ衣装



「っ!?……ン“ン“ッ“…」
一瞬肩が跳ねてしまい、落ち着かせるために咳払いをする。
私としたことが街の喧騒に取り乱してしまった。
それにしてもこんな公衆の面前で大声を出せる人間もいたものだ。
何にせよ私には関係ない。仕事に戻らなくては。
私にクリスマスを祝う資格なんてないのだから__

“サオリィッ!!!クリスマスパーティーやるぞぉッ!!!!”

先生だった。公衆の面前で大声を出していたのは先生だった。
しかも名指しをされてしまった。知らぬふりができない。
…どうしたものか……


やっとサオリを見つけることができた喜びでうっかり大声が出てしまった。
公衆の面前で躊躇いなく大声を出す人間だと思われていないといいが、そんなことはどうでもいい。
ほらサオリもどうするべきか迷いすぎて視線がグルングルンしている。本題に入らなければ。
とりあえず深呼吸で上がった息を落ち着かせて…
“すぅぅぅ……クリスマスパーティーやるぞサオリィ!!!!”
「それはもう聞いたが!?」ブルアカ 鷲見セリナ コスプレ衣装
おおっといけないつい気がせってしまった。
“いやぁ、さっきまでシャーレでクリスマスパーティーやってたんだけど”
“サオリがいなかったから”
実を言うと私が抜ける形で解散しないと、参加者みんなが私と聖なる夜を過ごすのは誰だ争奪戦をおっ始めようとしていたから抜けて来たのだが、それは言わないでおく。
「他のスクワッドの皆は?」
“来てたよ、みんな楽しそうにしてた”
「なら、私が行く意味はないだろう?」
“いやいや、私がサオリとクリスマスパーティーしたいから誘ってるんだよ”
「…何故私なんかと?どんな経緯であれ私は先生を撃った。
その上あろうことか先生に頭を下げ、無様にも救いを乞うた。
そんな私が__」
“そんな私が先生と聖夜を過ごす権利なんて〜、なんてこと考えてるでしょ?”
図星だったようで、サオリは口ごもる。
どうせこのまま普通に誘い続けてもサオリは行かないの一点張りだろう。
だから秘策を考えてきたのだ。
“ねぇ、サオリ”
「?」
“一緒にアツコを助けに行った時、『何でもする』って言ったよね?”
「そ、それは…そうだが…」ブルアカ 朝顔ハナエ コスプレ衣装
“じゃ、お願い、私とクリスマス一緒に過ごしてほしい”
サオリは少しの間顔を下げていたが、しばらくして顔をあげ、顔を赤くして頷いた。

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