あまりにもさりげなく。Rose Cage 朝比奈まふゆ コスプレ衣装
それでいて、鮮やかに。
その言葉は深くボクに刺さっていった。
驚いた。いきなりだったから。
何で、なんで、なんで。急に、そんな。ボク、何かしたの?
ねぇ、教えてよ。
口は開いたまま、声を出そうとしてもはくはくと声が出なかった。否、出せなかった。
これ以上明確な拒否を聞いてしまえば、もっと、大切な何かが崩れていくような気がして。
「(···どうしよう。思ったよりも大変なことに···)」
苦しさに顔を歪めている奏を置き去りにして、この場から立ち去った。
「ま、待っ···」
制止の声を振り切る。
きっと追い付けやしない。体力はあるから。
「はぁ···っ、はぁ···」
呼吸を整えながらゆっくり思考を巡らせる。少し遠くの方まで来てしまったようだ。
あの言葉は、本心なのだろうか。奏に限ってそんな事を言う筈がない。でも、彼女の表情を見たか?思い詰めたようで、苦しそうだった。なら────
「···本心、なんだ」Rose Cage 東雲絵名 コスプレ衣装
嗚呼、そうか。···そうだ。ボクはいつも否定される。だから秘密を打ち明けられない。
···あーあ、何でいつもこうなるんだろ。
「何かもう、いい」
や、と言いかけたその瞬間。
「っ瑞希!!!」
奏は珍しく声を張り上げた。
いつからそこに居たのだろう。考えに集中してて全く気付かなかった。
そういえば、あんなほぼ無いような体力でよくここまで来られたなぁ···
「はぁっ、あ、あのね、わた、しっ、はぁ、はぁ···」
「···一回落ち着こっか」
「そ、そうだね···あり、がとう···」Rose Cage 暁山瑞希 コスプレ衣装
それだけ言うと音を立てながら膝から崩れ落ちた。
「···え?」
驚き、困惑したままのボクを置いて。
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